豆知識
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CT値~コロナウイルス感染指標~

ラポール吉井
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PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査もだいぶ一般化してきました。私の施設でも、何かしらの症状が少しでもあればPCR検査をしています。ただ、PCR検査は陽性者と陰性者を割り出すことができても、その人が他人に感染力のあるウイルスを保有しているか?という事は分かりません。

 以前も記載しましたが、抗原検査はウイルスが体内で増えて発症するレベルになってから陽性を割り出します。つまり、もう感染していて、他人に感染するウイルス量があることも含みます。なので、ウイルス量が少ないと抗原検査は陰性になります。

 PCR検査は、少ないウイルスでも陽性か陰性化を割り出せますので基本的にはPCR検査が推奨されます。しかし、最近PCR検査でCT値という言葉をよく聞くようになりました。CT値のCTはCycle Thresholdの略であり訳すとサイクル閾値となります。

 閾値(しきいち)って何?とほとんどの人がなると思います。閾値は、「ある作用によって生体に反応が起こる時に、必要な最低限の量の値」みたいな感じです。ざっくり簡単にいうとPCR検査で陽性になった時に、「どれだけウイルスがいたか?」の指標になる数値です。ちなみに高い数値の方がウイルス量が少ないことを示します。

 コロナウイルスはRNA(リボ核酸)で、PCR検査はポリメラーゼというウイルスの持つ酵素を利用して、抽出されたコロナウイルス(RNA)をコピーして増幅します。増幅させることにより、ウイルスの存在を検出する能力が上がることで、陽性を確認します。増幅は1つのコピーから2つに、2つのコピーから4つになるような一連のサイクルを経て、複数のサイクルを経た、一連のサイクルを経て行われ、複数のサイクルを経た後に、検出可能な量のウイルスが生成されます。

 このサイクルの値がCT値となります。ウイルスが少ないとそれだけ検出可能な量までウイルス(RNA)をコピーをするサイクル数が増えます。逆に、ウイルスの量が多ければあまりコピーしなくても検出可能なウイルス量が得られますので、サイクル数が減ります。なので、サイクル数が高い方がウイルスの量が少ないという事になります。

 ちなみに、日本の国立感染症研究所の手順では40サイクルが最小限のウイルス量としてますが、民間では45サイクルのところもあり、基本的な決まりはないそうです。国によっては35サイクルや37サイクルのところもあったりします。なので、35サイクルのPCR検査を受けて陰性でも、40サイクルのところでPCRを受けると陽性になる可能性があります。

 CT値が30以上から感染力が低くなり、日本では38~40であれば特に問題ないとされています。ただし、コロナに感染した最初はCT値が高く(ウイルスが少なく)、1日・2日後にはCT値が低く(ウイルス量が多く)なる場合とかもあるので、私個人としては、あくまで指標の1つとして考えています。簡単な指標があったので、図にして張り付けてみました。

コロナウイルス量とCT値の指標

「陽性になったから危ない!」・「陽性者だから人に感染させる!」というわけではなく、その指標の1つにCT値という物があることを知っていただければ幸いです。ただ・・・説明が下手で申し訳ないです(-_-;)

CT値~コロナウイルス感染指標~
メッセンジャーリボ核酸
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ラポール吉井
鹿児島県南さつま市にある、介護老人保健施設「ラポール吉井」です。在宅に帰るための支援からターミナルケアまで、高齢者の方に幅広い支援をさせて頂いてます。 一緒に働く仲間も探していますので、興味のある方は是非閲覧ください。
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