特養から特養に移れる?制度的には?
最近相談で、よく「入居した特養(特別養護老人ホーム)から別の特養に移ることができるのですか?」という質問を受けます。
まったく問題ないです!介護保険は「契約」です!「契約」がどういうことかと言うと、お客様やご家族が選べる!という事です。ただし、特養にも「地域密着型」と「住所地特例」という2種類があります。
「地域密着型」とは、その人が在住している「市や区」等の人しか使えません。なので「A(住民票がある市)という市の特養からBという別の市の特養」は移ることが出来ません。一方、「住所地特例」の特養は、47都道府県どこでも入れますので移ることが出来ます。
ちなみにグループホームも別のグループホームに移ることは問題ないですが、グループホームは「地域密着型」ですので、同じ市のグループホームにしか移れません。介護医療院も移ることは可能ですし、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等は、気にせずどこでも移れます。
サービスや介護の仕方、接客が気に入らなかったら、基本的にどこに移ろうが問題ないです。ちなみに、そういうことも出来るために、介護保険は措置から契約になった面もあります。
ただ、老人保健施設(老健)から老健には移れない事もないですが、基本的に国は移れないような仕組みをとっています。老健は3ヶ月間は「短期集中リハビリ」と言うのがあります。そこでリハビリをすることでお金が加算されますが、老健から老健に移ると、その加算は取れなくなります。
簡単に言うと、老健からくるお客様を受け入れるより、他から来た人を受け入れた方が老健は儲かる仕組みになっているという側面があるという事です。でも、そこを受け入れる老健が気にしなければ、移ることは可能です。
あと、最後に、施設を色々移ることは可能なのですが、色々移っていると、施設側が「この人クレーマーなのか?」「すごい高い介護力やサービスを求めてるんじゃないか?」、「厄介で他の施設からいつも追い出されるんじゃないか?」等と構えてしまうことも事実です。そんな情報は施設側は手に入りますので、基本的に隠すことはできません。
なので、あまり転々と気に入る施設を探そうと、他に移ってばっかりいると、受け入れ先がなくなる可能性も無きにしも非ずです。お気をつけて(;一_一)
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