認知症って?

ドクター
ラポール吉井
Spread the love

 認知症は昔は痴呆と言われていました。まあ所謂、老人ボケってことですが、表現がよろしくないらしく、「認知症」という言葉になりました。認知症とは、簡単に言えば「理解できなくなる症状」ということです。医学的な認知症は今のところ4つあります。

 ・アルツハイマー型認知症

 ・レビー小体型認知症

 ・脳血管性認知症

 ・前頭側頭型認知症

です。ざっくり簡単に説明します。ただ、個人的な感覚で説明しますので、きちんと細かく知りたい方は、専門書を読んだり、医師に聞いたりして下さいね。ただ、認知小症の本では、性格が変わるみたいなことがよく書かれていますが、そのあたりは最後に共通認識として説明します。

 ・アルツハイマー型認知症・・・認知症の60%くらいはアルツハイマー型認知症と言われています。専門書を読むと45%くらいとか言われたり、レビー小体型認知症と複合していたりと言われていて、よくわかんないところはありますが、基本的には一番多い認知症です。アミロイドβという「脳のゴミ」みたいなのが溜まり、それが「老人斑」というのに変わった結果、海馬などが委縮して起きる認知症です。

 色々と言われてはいますが、主観的にはただ、物忘れや理解力が低下している状態だと思っています。

・レビー小体型認知症・・・レビー小体という物質が脳幹にできたらパーキンソン病になり、他に脳全体にできればレビー小体型認知症になります。特徴は、幻視幻覚です。誰もいないところに「子供が遊んでる」といった幻視があったり、「歌が聞こえる」というような幻聴があったりします。

 ただ、「そうですね!」みたいに共感すれば落ち着いてくれることが多いです。

・脳血管性認知症・・・まだら認知症と言われています。しっかりしているときもあれば、全然理解力がない事もあります。脳梗塞や脳出血などが原因で起こり、その脳の損傷した部位によって症状も代わるのかな?と考えてます。

・前頭側頭型認知症・・・通称「ピッグ」と言われています。前頭葉は脳の中でも判断力を正常に保つ部分です。怒ったりする興奮状態の時は前頭葉の血流が濃くなるそうです。なので、怒りやすかったり、判断力が無かったりします。暴力的になったり、ある認知症専門の医師の本では、高齢者の万引きが多くなっているのは、前頭側頭型認知症によるものではないか?という話がありました。ただ、判断力が無くても穏やか方もいます。

 私の住んでいる市の病院やクリニックでは、脳のMRIなどで、きちんと認知症の診断を出来る医師は少ないです。また、精神科などでと医師が感じたことが根拠で「認知症」と漠然に診断されることも珍しくありません。

 ただ、認知症だけでなく統合失調症などにも言える事ですが、「その人の持った(培った)性格×認知症(統合失調症)=厄介度」という数式が成り立つ気がします。元々の性格や培ってきた人生により、精神病は左右されると私自身は思ってます。ちなみに、そのうち記載しようと思いますが、認知症は精神科の領域です。

 ですので、私の考えは「認知症だから○○の対応した方がいい」という考えよりも「この人は、こういう人だから〇〇した方がいい」と判断して対応した方が無難だと思ってます(;^_^A

ABOUT ME
老人保健施設 ラポール吉井
老人保健施設 ラポール吉井
鹿児島県南さつま市にある老人保健施設です。在宅復帰支援からターミナルケアまで幅広く高齢者を支援しています。<br>> 一緒に働く人財も探していますので、興味のある方は是非ご閲覧お願いいたします。
記事URLをコピーしました