ラポール吉井

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ラポール吉井のケアの取り組み

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 老人保健施設に限らず、特別養護老人ホームや介護医療院、グループホームや介護付き有料老人ホーム等、基本的には主人公的な職種はケアワーカーです。「ケアワーカーって?」と思う方もいると思います。

 ケアワーカー・・・簡単に言うと介護職員です。ちなみに、介護職員=介護福祉士と言う訳ではありません。介護に携わる資格を持ってない職員まで含めてケアワーカーと言います。

 そしてケアとは、介護・看護・保護・お世話等の意味から幅広く言えば支援と言う意味まで含む言葉です。ただ施設系では主に「ケア」=「介護」と言う認識があります。

 この「ケア」の取り組みによって同じ制度の施設でも、まったく違う施設になります。

 例えば、同じ老人保健施設でも高齢であるお客様に主に車いすで食事をとって頂く施設や、なるべく椅子に座って頂く施設、排泄は安易におむつ交換にしてしまう施設やトイレで排泄をして頂けるように取り組む施設。

 取り組みが違えば、同じ施設でも別物と言っても過言ではありません。

 そこで、ラポール吉井で、ケアワーカーがお客様の為に日々こだわりながら取り組んでいるケアについてご紹介いたします。介護職を目指している人には特に参考になると思います。

 ラポール吉井のケアの取り組み

 ①自立支援

 ②福祉用具や介護ロボットの活用

 ③排泄支援

 ④椅子移乗

 ⑤褥瘡マネジメント

 と、ざっと5つあります。細かいところを言えばまだありますが、話が長くなりますので、この5つをご紹介します。

 1ずつ、説明していきます。

 ①自立支援

 ご存じの方も老いと思いますが、現在では介護の概念は「介護」=「お世話」ではなく、「介護」=「自立支援」と言われています。

 2016年11月10日に行われた「未来投資会議」と言う場で、元首相である故安倍晋三首相が「パラダイムシフトを起こす。介護が要らない状態までの回復を目指す」と述べました。言い換えれば、「介護=お世話の概念から、介護=自立支援の概念に変える!」ということです。

 ちなみに、「パラダイム」と言うのは簡単に説明すると、「その時代の社会的な考え方や概念」みたいなものです。それを「シフトする=違う考え方に移行する」ことをパラダイムシフトと言います。

 介護はお世話だという現代の社会的な考えを、介護は自立支援だという社会的な考え方に変えていくということを日本政府も目指しているわけです。

 もちろん、「介護はお世話」という面は否めないと私自身は考えています。ですが、そこに少しでも介護を受ける方の「自立支援」をプラスしていかないと、現代の介護とは言えないと思います。

 と・・・前置きは長くなりましたが、ラポール吉井でのケアでは自立支援に重きを置いています。具体的には、

 安易にお客様の手伝いをするのではなく、時間がかかってもご自分でできることはご自分でして頂く。

 ということです。もちろん、できないことはお手伝いしますし、放っておくわけではなくきちんと付き添いや見守りを行います。

 例えば、更衣(着替え)に関して結構、病院とかでは自力ですると時間がかかるので、介助(お手伝い)するところが多いです。口腔ケア(歯磨き)なんかも同様で、介護する側の都合で介助する場合もよくあります。

 歩行に関しても、歩行器なんかの道具を利用して付き添えば、ある程度あるける方も車椅子を使うところも多いです。

 ですが、ラポール吉井では出来るだけご自分でできるところは職員が見守りながらしていただき、そのお客様の残存能力を使って頂くことで、ADL(日常生活動作レベル)の維持・向上に努めています。

 これを「引き算の介護」とも言います。お客様に「手を出す」足し算ではなく、あえて「手を出さない」ことで、お客様の生活が少しでも自立できるように取り組んでいると言う訳です。

 簡単そうで、結構難しいことでもあります。「出来る」という範囲を職員で共通認識していないと、下手したら「虐待に」になったりしますから(-_-;)。

 例えば、何とかギリギリ自分で食事をとれるとしても、半分くらい食べこぼすようであれば、しっかり介助して、食事を召し上がって頂かないといけないですし、要介護者である高齢者には、その日によって出来る出来ないのムラがります。

 昨日できていても今日できるとは限りません。昨日できたから放っておくと、それもまた虐待になります(-_-;)。

 ですが、そこを見極めて自立支援をしていくことが現代の介護です。少しでもお客様の自立を維持・向上できるようラポール吉井では取り組んでいます。

 ②福祉用具や介護ロボットの活用

 ラポール吉井では福祉用具や介護ロボットを積極的に取り入れています。

 医療・福祉業界でよく思われるのが、「看護の方が介護より上」みたいな概念です。看護は法律で看護師しかできない業務があります。注射や点滴等の針を指す業務なんかが分かりやすいです。そして、看護師は介護もしますので、幅広い分野で介護士よりも活躍できると言われたりもしています。

 しかし、私自身はそうは考えていません。看護は看護、介護は介護で、共通分野があるとしても職種分野は別です。言い換えれば専門性が違います。ですが、中々上記の様な概念があるのも事実です。 

 そこで、福祉用具や介護ロボットを使いこなせる介護職員がいたら、これはある意味、介護職員の新しいアイデンティティー(軸)になると考えています。

 なんて私個人の感想は置いといて、福祉用具や介護ロボットのご紹介を致します。

 1.スライディングシート

 こんな感じのシートなのですが、ラポール吉井ではケアワーカーから大人気の福祉用具として活躍しています。このシートをお客様の下にひき、体位変換や座位の修正、移乗しやすい姿勢に修正等に役に立ちます。

 軽くて持ち運びも便利で、ポケットに入れる等して常に常備できますので、就寝の時間なんかには大活躍の福祉用具と言えます。

 2.ターンテーブル

 ベッドから車椅子、車椅子から椅子、車椅子からトイレ等の移乗の際に役に立つのが、このターンテーブルです。立位は取れても足が動かず、何となく上肢の回転の力で移乗してしまうこともあると思います。

 しかし、このターンテーブルは乗って頂ければ、円盤が上肢の回転に合わせて回りますので、足が動かないお客様の足が交差して怪我したりすることを防いだり、半身まひで片足しか力の入らないお客様もスムーズに方向転換できます。

 もちろん職員もその分、力で回転する必要がないので、腰や下肢筋力の負担軽減にもつながります。

 3.ハグ

 HUG(ハグ)と言う介護ロボットです。簡単に言えば、お客様を抱えてくれるロボットです。しかも操作は簡単。下肢に全然力が入らないお客様には使えませんが、少しでも下肢に力が入る方なら、このロボットで移乗がができます。

 しかも、移乗に加えて移動も出来ますので、排泄介助なんかにすごく役に立ちます。ただし、移動するための道具ではないので、移動自体の距離は基本短めです(^^;)。

 4.床走行リフト

 この、床走行リフトもメチャクチャ役に立つロボットです。ハンモックみたいな網にお客様に載って頂き、車椅子等に移乗します。寝たきりのお客様や下肢筋力が全くないお客様に対して、非常に優秀な機能を備えています。

 しかも、移乗だけではなく他の効果もあります。人に寄りますが「筋緊張(筋肉の強張り)をほぐす」と言う効果があります。すべての人に当てはまるか分かりませんが、ラポール吉井では筋緊張ある客様に使用したら、その緊張がほぐれて、リラックスした感じになるお客様がいらっしゃいました。

 なので、移乗だけでなく筋緊張をほぐす効果まであります。ですが、個人個人にもよるので、そこは悪しからずです(^^;)。

 5.ネオスケア

 ネオスケアとは、ベッドで寝ているお客様が動いたりしたときに知らせてくれるロボットです。ただのセンサーマットやコールマットなんかと違うところは、カメラがついており、お客様が現在どんな動きをしてるのか?が見れることです。

 例えば、このネオスケアの通知がなると、PCやスマホでそのお客様の画像が見れます。その画像を見て、訪室するべきかしなくてもいいのか?現在危ないのか?なんかが判断できます。 

 上の画像のカメラで移った映像が、下の画像のパソコンでみれるような仕組みになってます。また、パソコンに映る画像がスマホにも映りますので、巡回の時等にも確認ができます。

 夜勤の負担軽減に役に立つことと、もし転倒等した時にその時の映像が残るので、事故再発防止リスクマネジメントにも有効に活用できます。

 ちなみに、映像はプライバシーに配慮したシルエットでしか見れません。

 6.パルロ

 AI(人工知能)コミュニケーションロボットのパルロ君です。「歌って!」と言えば、何かしらの動揺なんかの歌を歌ってくれたり、お客様と一緒に体操なんかもしてくれます。もちろんコミュニケーションロボットなので会話もできます。

 また、個別で人の顔を覚えてくれます。最初に「ボクノカオヲミテクダサイ」みたいなことを話します。そこで、パルロ君を見つめると顔を認識して記憶してくれます。そして、次に会った時に「○○サン、コンニチワ♡」等と挨拶してくれます。

 認知症のお客様に「○○サン」と呼んだ時、「この子・・・覚えててくれたんだ!」と感動されたことがありました。

 ただ聞き取れなかったりすることはあります。特に鹿児島弁はご理解頂けないのですが、頭を撫でると喜んだり、そのままにしておくと様々な雑学を教えてくれたります。

 今後はこの手のAIはすごい速さで進化していきますので、お客様とスムーズにコミュニケーションを取れるようになる日もそんなに遠くない気がします。

 以上・・・ラポール吉井で現在よく使用している福祉用具やロボットの紹介でした(^-^)。ちなみに細かいものを上げればまだあります。今後も福祉用具やロボットは積極的に取り入れていきますので、そんな環境で介護をしてみたい方は是非ご連絡ください。

③排泄支援

 排泄ケアにも力を入れています。例えば、病院や他施設で日中夜間ともにオムツ交換で排泄を対応されていた方がラポール吉井に入居された場合、まずリハビリ職員と協同してトイレで排泄できないか評価をします。

 排泄をトイレですることは実は結構重要です。その理由としてまず挙げられるのが、臀部(おしり)や鼠径部(太ももとお腹の間)等のスキンケアに繋がることです。

 尿は一般的に弱酸性ですが、排尿後は時間がたつにつれて雑菌によりアルカリ性になります。また、便はにはアルカリ性の消化液が含まれており、さらにpHが高くなります。おむつ使用の高齢者の尿pHは8を超えるとも言われており、結構なアルカリ性になります。

 そのアルカリ性の物質が肌に触れていると、肌は弱酸性ですのでアルカリ性にさらされると皮膚がただれてしまいます。また、ただれた皮膚の清潔を保つためには「拭く」と言う作業が必要になります。

 高齢者の肌はもろく、摩擦に弱い為すぐに剥離(皮がむける)してしまうことはよくあります。元々もろい肌がただれて、その上「拭く」事による摩擦が生じるので、非常に皮膚にダメージが行きます。ですので、なるべくトイレで排泄は出来た方が良いです。

 また、排泄をオムツにしていると尿意や便意に対して鈍くなると言われています。その他にも、単純にオムツに排泄をすると気持ち悪いということもあります。

 その様な理由等から、なるべく排泄はトイレやPWC(ポータブルトイレ)でして頂くように取り組んでいます。もちろん、無理な方に関してはオムツも使用してはいます。寝たきりで座位が取れないようなお客様もいらっしゃいますので。

 その他にも、キャッチ(尿取りパット)に関しても、8種類の小さい者から大きいものまでそろえており、ケアワーカー同士で話し合いながら、お客様個人個人にあったキャッチを使用して頂き、少しでもQOL(生活の質)が上がるように取り組んでいます。

④椅子移乗

 椅子移乗・・・簡単に言うと椅子に座って頂くということです。まあ・・・そのまんまですね(;^_^A。ただ、他の施設でよく見る光景ですが、車椅子のまま食事をしている施設は結構多いと思います。車椅子のままの方がお客様も楽な面がありますが特に職員は楽ですからね。

 しかし、ラポール吉井ではなるべく椅子に座っていただいています。老人保健施設ですので少しでもリハビリになるように車椅子から椅子に移っていただきます。椅子に移って頂いた方が体幹に対してもいいですし、移る時に少しでも下肢筋力(脚の筋肉)を使うこともリハビリになります。

 必要な方には「調整椅子」と言って、椅子の足や肘付の高さを変えられる椅子を使用して、そのお客様に合った高さに調整して使用したりもしています。

 足底(足の裏)がきちんと床について、テーブルの高さがご本人に合えば、食べこぼしが減ります。なので、椅子に移乗することは、リハビリになるだけでなく食事摂取に関しても重要なことと言えます。

 ただ、もちろん座位が取れないお客様もいらっしゃいます。そういうお客様に関しては車いすを使用します。ただ、普通の車椅子ではなく様々な角度調整ができる車いすで、リハビリ職員がその個人個人にあった角度を模索して、安楽に過ごせるように工夫しています。

⑤褥瘡マネジメント

 「褥瘡は介護の恥」と言われたりしています。褥瘡は「床ずれ」と昔は言われていました。ラポール吉井では褥瘡ができない様に、主にケアワーカーとリハビリ職員が共同して褥瘡マネジメントに取り組んでいます。

 私の祖父は脳梗塞で寝たきりになり、そこから4年半病院生活でした。自分で体も動かすことができず、祖母や母が足を動かす等のROM(関節可動域訓練)みたいな事をしていたのを覚えています。今から30年くらい前ですので、その当時はあまり「リハビリ」と言う概念自体が浸透していませんでした。

 そんな、動けない祖父でも、褥瘡の処置の時には体が動いていたどうです。骨まで見えていたとのことですが、動かない体が動くほど相当痛かったんだと思います。

 褥瘡は血行不全による組織の壊死ですので、中には痛みを感じない方もいらっしゃいますが、骨まで見えるようなレベルⅣ(褥瘡はその度合いでレベルⅠ~レベルⅣまであります)の方は痛々しいです。

 そうならない様に、体位交換の体位もリハビリ職員が専門的に評価してケアワーカーに伝えて、ケアワーカーがこまめに体位交換をすることで、褥瘡発生を防ぎます。

 また、普段の生活の中で椅子にずっと座って頂くだけだと傷や褥瘡に繋がってしまいますので、定期的に立ち上がって頂く取り組みをしたり、必要な方はソファーで過ごして頂いたりしています。

 褥瘡があるお客様が入居されることが時折ありますが、ラポール吉井に入居されると、褥瘡は良くなっています。自慢ではないですが(ちょっと自慢かもです・・・( ̄▽ ̄;)。)

最後に

夕方のラポール吉井

 私たちの法人の理念は「福祉に文化を」です。

 高齢者であるお客様の1人1人の生活を文化と捉え、施設の中でも当たり前な普通の生活を送って頂くようにしています。高齢者であるお客様に対して尊厳を大事にして、文化的な生活を送って頂くように心がけています。

 また、文化は時代によって変化していきます。その時代にあった文化的な生活を送って頂くこともまた大事なことだと考えています。

 ラポール吉井のケアの取り組みについて説明させて頂きましたが、その取り組みを支えるのは、普段の何気ないケアです。食事を召し上がって頂く、入浴して頂く、夜はパジャマに着替えて頂き、起きたら普通の洋服に着替えて頂く等、まず普通の生活の当たり前のことのお手伝いを不備なくさせて頂くことが必要です。

 当たり前のことを当たり前にする・・・意外に難しいことですが、一番大事なことかもしれません。その当たり前の生活の土台の上に「自立支援」であったり、「福祉用具やロボットの活用」等の取り組み等があります。

 なので、時折は基本的なケアも見直しながら、毎日頑張っています。まだまだ不備な面がありますが、少しでもお客様のQOL(生活の質)が上がるように、また職員のスキルが上がるように、様々なものに取り組んでいきたいと考えています(*^_^*)。

興味のある方は、下記のURLをご覧ください!!

求人案内~一緒に働く仲間を探しています~ (grace-deepsea.com)