息切れしてるウサギ

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SPO2ナルコーシスについて・・・

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 高齢者施設で働いていると、酸素投与しているのに体内酸素が上がらない、と言うかむしろ下がるという事が稀にあります。この現象をSPO2ナルコーシスと言います。看護の方は仕組みまでわかっていると思いますが、介護の方も、その仕組みを知っていた方がいいと思います。

 では、何で酸素投与しているのに体内酸素濃度が下がるのか、ざっくり簡単に説明します。

 私たちが呼吸をして酸素を体内に取り入れるのは、「中枢化学受容野」という受容体が、体内にある二酸化炭素の量を感知して「酸素を取り入れないといけない」と脳が判断する場合と、「末梢化学受容体」という受容体が、体内の酸素量を感知して「酸素を取り入れないといけない」と判断して酸素を取り入れる場合の2種類があります。

 普通の健常者(元気な方)は中枢化学受容野の働きにより、基本的に体の二酸化炭素の量を感知して、呼吸により酸素を体内に取り入れています。なので、末梢化学受容体の働きにより、酸素量を感知して呼吸をしているわけではありません。

 しかし、何かの疾患で呼吸がまともにできなかったり、肺が片方しかないような、体内に酸素を取り込みにくい人は、末梢化学受容体の働きにより、主に酸素濃度を感知して、体内に酸素を取り入れます。

 中枢化学受容野は、「体内に二酸化炭素が多いから体内に酸素を取り込もう!」と働くのに対し、末梢化学受容体は「体内に酸素が無いから酸素を取り込もう!」として働くという事らしいです。

 ただ、片肺などの体内に酸素を取り込みにくい人は常に体の二酸化炭素濃度がが高い為、中枢化学受容野が働かなくなります。正しい例えかどうかわかりませんが「臭いにおいを嗅ぎ続けると、鼻が慣れて臭くなくなる」と言う現象に近いかもしれないですね(これは私の勝手な想像です(^_^;))

 そうなると、末梢化学受容体の働きで「酸素量を感知して、低ければ体内に酸素を取り込む!」という事になります。では、そういう人に大量の酸素を投与すると・・・

 末梢化学受容体が「酸素がたくさんあるから、体内に取り込まなくてOK!」と間違った判断をしてしまい、結果、SPO2の低下になるという事らしいです。なので、慢性Ⅱ型呼吸不全の人などの、もともと低酸素に慣れている人に対しての、酸素投与量をあげるときは慎重にしないと、逆効果になりやすいという事です。

 ざっくり説明でしたが、読んでくださった方のお役に(*^_^*)立てれば幸いです(*^_^*)

パルスオキシメーター
パルスオキシメーター

 

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